私になりたい

一人暮らしメンヘラアラサーは無職に逆戻り

私はこの朝を知っている

鳥が鳴いている。
日差しがカーテンから漏れてきて、朝が滲んでくるのに、私は未だ眠れないでいた。
スツールに腰掛けて、顔を覆ったり、目を擦ったり、足を投げ出してみたり、自分でも何がしたいのかよく分からない行動を取りながら、またこの朝かとぼんやり思った。


私はベッドの隣に誰かが寝ていると、眠ることが出来ない。
いや、昔は眠れたこともあったのかもしれないが、今は落ち着かないのか、狭く感じるのか、邪魔に思うのか、どうにも居心地が悪く、ベッドから抜け出してこの日記を書いている。


ベッドの上で寝ている男性の名前と住みくらいは聞いているが、それが本当か調べる術もないし、というよりそんなことはどうでもよかった。
ただ寂しくて、ご飯を一緒に食べたら、体温まで提供してくれて有り難いなと思った夜中、欲しかった筈だった体温が熱すぎて私は死にかけの蛇みたいに、ずるずるベッドから這い出したのだった。


私に興味のない男が寝ている横で、何度この眠れない夜を過ごし朝を迎えたのだろう。
私は何も成長していない。
人は完全に一人でいることなど、出来ないのだ。
昔、好きだった人が寝ていた朝は、悲しくて寂しくて、でも寝顔を見ているだけで幸せだった。
そんなことを思い出して、私はこんなことをしながら、歳をとって、寂しいおばさんになっていくのだろうと思った。

一体どこで間違えたのか、何が正しいのか、愛すこと、愛されることなんて私はずっと分からないのかもしれないと思いながら少し冷たい床で眠ることにした。


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