喧嘩した翌朝、眠っているわたしのおでこにゆっくり静かに唇をつけて彼氏は仕事へ向かって行った。
わたしはまだ悲しくて布団で目を腫らしていたけれど、言葉だけじゃなく行動で愛を示してくれることはいいことだなと思い、洗濯を始めた。
二回目の洗濯をしている頃、彼がお昼休憩で帰ってきて、わたしをいつも通りの赤ちゃんをあやすような声で呼び掛けた。
なので、自分もなるべくいつもと同じように対応した。
すこし、ぎこちなかったかもしれないけど。
終末は友達と会うから、彼と会わなくて済みそう。
ちょっとだけほっとしている。